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Wat's your name?

【試してみる?】

『ボス、お願いします』
「りょうかいです」

 シングルトレインを、今までにはないほどの速度で突破する少女がいる。そんなうわさを聞いたのは、つい先刻のことだ。
 もう14人抜きをしたらしく、サブウェイマスターでありシングルトレインの21人目でもあるノボリは、ひさびさの強敵であろうチャレンジャーに……はやる心をおさえつつトレインに乗車した。
 あいま見えてみれば、まだほんの少女にも見えた。だが、ポケモン勝負に年齢は関係ないのだということを、ノボリは身を持って知っている。

「本日はバトルサブウェイご乗車、ありがとうございます。わたくし、サブウェイマスターのノボリと申します!」
「…あなたが」
「さて、つぎの目的地ですが、あなたさまの実力で決めたいと考えております」
「実力?」
「はい。ポケモンのことをよく理解なさっているか、どんな相手にも自分をつらぬけるか…」

 少女が力強くうなずく。

「勝利、もしくは敗北。どちらに向かうのか…。では、出発進行ーッ!!」

 ノボリがギギギアルを繰りだすと、少女はスターミーを繰りだした。……なるほど、カントーのポケモンの使い手らしいとは聞いていたが、たしかにそのようだ。

(ギギギアルは鋼タイプ。スターミーでは少々不利。さあ、どうでますか?)
「スターミー、サイコキネシス」

 たが少女は、ノボリが指示をだすより早く、スターミーをけしかける。

「ギギギアルは鋼タイプにございます。エスパータイプの技は、効果半減ですよ!」
「知ってます」

 サイコキネシスで少しでも体力をけずる作戦なのだろうか、連続でサイコキネシスを打ってきた。だがこのスターミー、特殊能力が高いのか、なかなか威力のあるサイコキネシスで。

「ギギギアル、まだ行けますか?」

 それでもまだ、ノボリのギギギアルにはよゆうが見られる。

「またサイコキネシスですか?」
「スターミーはいわばノボリさんの技を見るための犠牲なので」

 戦闘不能になったスターミーにいたわりとお礼の言葉をかけると、腰のモンスターボールに手をかける。さあ、つぎはなにでくるだろう。

「バクフーンでございますか…なるほど」
「火炎放射」

 ギギギアルが戦闘不能になり、ノボリは一瞬考えた。バクフーンであればイワパレスで行くか、それとも力押しでダストダスか。

「イワパレス、岩雪崩にございます」

 やはり弱点で責めるしかないと判断し、岩タイプのイワパレスにする。

「さて、最後の1匹にございますね」
「ええ。…行きなさい、フーディン」

 ボールからでるなり指示もなくサイコキネシスを放ったフーディンに、イワパレスは1撃で戦闘不能となった。

「ダストダス、のしかかりです」
「フーディン、サイコキネシス」

 体の重いダストダスは、すこし動作がにぶい。そのせいか、身軽なフーディンのほうが攻撃が早く。

「ブラボー! あなたさまの勝利にございます。あなたさまは見事、ご自分の実力で勝利への切符を手になさいました」
「おてあわせ、ありがとうございました」

 言うが早いか、少女はさっさとトレインを降りてしまったのだった──。





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