N log
長期間ログインされておりません
[PR] 広告主様募集


Wat's your name?

【ずっと忘れない】

 なにが、というわけでもないが、女扱いされるイコールなめられているという気持ちにさせられるのだ。だから名前は、"女"と言われることが、あまり好きではない。

「まあね。あの2人にまでなめられているのかと思うと、よけいに腹立たしいのよ」

 女のクセにサブウェイマスターだって? などという視線には、何度もさらされている。はっきりと"女のサブウェイマスターなんかに負けるわけない"といったトレーナーもいた。

「サブウェイマスターという称号をいただいた以上、ばかにされるようなバトルはしてはいけない」

 だから今までだって、胸をはってほこれるだけのバトルは、してきたつもりだ。

「それを全否定されているような気がして、あの顔見てると、心から嫌な気持ちになるわ」

 あの2人が悪いわけではないのだが、どうにも、受け入れられないのだから……どうにもならない。

「どうせ私はマルチトレインに乗ることもないし、問題はないけど」

 マルチバトルとなると、コンビネーションが悪くては、まともに戦えない。ノボリやクダリが嫌いな名前では、相棒はつとまらないだろう。

「さ、おしゃべりはこのへんにして、行くわよ!」
「はい、ボス!」



「は? マルチトレインって…!」

 今日は白いほうが熱をだしたとかで、黒い人と一緒に、マルチトレインに乗らなきゃならん……とかなんとか。

「それ別に、私でなくてもいいんじゃ…」

 むしろ私じゃ、足を引っ張ってしまう。

「だめです。仮にも名前さまもサブウェイマスター。きちんと職務は果たしてくださいまし」
「…ちゃんとやってますけど? 少なくとも、あなたの弟よりは、職務をこなしているつもりです」
「そう思うなら、上司の命令にはしたがうべきではありませんか?」

 ……そうだった。ここでのトップは、実質この人なんだっけ……。

「わかりました。やればいいんでしょ。…そのかわり、足引っ張っても知りませんけどね」
「わたくしがあなたさまのサポートをしますから、問題ありません」

 サポートされるとか、冗談じゃないんだけど。

(職務なんだから、私情はぬきにしないと…)

 そうは思っても、やっぱりいい気分じゃない。できたら、挑戦者が20人までたどり着かないといいんだけど……。
 なんてささやかな願いもむなしく、20人ぬきをした挑戦者は、今、私の目のまえにいる。
 私情を追いはらおうとする私の心境変化にとまどったのか、私のパートナーは、いまいち実力がはっきできないでいた。

「なんだよ、よっえーの。やっぱ女にサブウェイマスターなんて、つとまんねーんじゃねーの?」

 言いかえせない。だって……いくら手加減をしているとはいえ、こんな負けかたは、あまりにもぶざますぎて……。

「…ギギギアル、お客さまにお帰りいただきますよ」

 突然のことに、おどろいてギギギアルを見る。ちょうど、お客さんに技をくらわせたところだ。





- XRIE -