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Wat's your name?

【2番目の流れ星】

「だいじょうぶでございますか!?」
「あ、ご、ごめんなさい…。私のせいでクダリさんが…」
「クダリなど、どうでもよいのです! どうせ、殺しても死にはしません。それより、あなたさまにおけがは…」
「いえ、私はだいじょうぶです…」

 ……ノボリさん、クダリさんのこと"どうでもいい"って言った……?

「それは、よかった…」
「あの、ノボリさん…?」
「はい、なんでございましょう」
「…クダリさんを踏んでます…」

 ……この2人、実は仲が悪いんじゃないだろうか……。

「それと、クダリさんを医務室に運ばないと…」
「ここにいつまでも放っておいてもいいのですが、通行のじゃまになりますね」

 ……そういうことを言っているわけではなく、ですね……。

「クダリはわたくしがなんとかします。あなたさまは、業務にお戻りくださいまし」
「今日はもう終わりですし、心配なので、ご一所してもよろしいでしょうか…?」
「心配など、してやる必要もございません。もとはと言えば、クダリがあなたさまにぶつかったのが悪いのです」
「いえ、やはり私にも責任はあると思いますし…ですから…」
「…わかりました。では、一所にいらしてください」



 なかなか目を覚まさないクダリさんに、不安になってくる。

「だいじょうぶです。クダリは、殺しても死にません」
「あの…ノボリさんって、実はクダリさんがお嫌いですか…?」
「…? いいえ、自分のかたわれですのに、なぜ嫌いになる必要が? …いえ、かたわれだからこそ、嫌いになることもあるのかもしれませんが…」

 ……どっちなんですか、結局……。

「わたしくとクダリは、まったく性格も違いますし、好みも違います。ですから、そのように感じたことはない…と思いますよ」
「でも、なんだか扱いが…」
「兄弟だからこそできる、悪ふざけにございますよ。なにも、あなたさまがお気に病むようなことはありません」
「あ、なるほど」

 刹那、クダリさんが、目をさました。

「うー、頭痛い…」
「そのまえに、クダリ、あなたはこのかたにぶつかったのですよ? まずはあやまりなさい!」
「やだ! ぼく悪くない! あんなとこにいた、きみが悪い! それにぼく、ノボリがあやまらなきゃ、あやまらない!」

 ……ただのわがままな少年だな、これは……。かわいいといえばかわいいけど、毎日付き合わされるノボリさんは、たまったもんじゃないだろうな……。

「いいんですよ。私も悪いんですから、お互いさまです」
「ほら! やっぱりノボリ悪い!」
「…クダリ、いいかげんにしないと、わたくしにも考えがございますよ!」

 こ、こここ、こわい! ノボリさんの笑顔、こわいよー……!!

「ク、クダリさん! 嫌いでなければ、ケーキ食べに行きませんか!」
「…え、うん、いいよ!」

 よかった。機嫌なおったみたい。

「どこ行く!?」
「え、今からですか? …あの、着替えてきてもいいですか?」
「やだ! 今すぐ!」
「…わかりました…」
「お待ちくださいまし!」

 びっくりして、ノボリさんを見る。……笑顔ではなくなったけど、なんだかけわしい表情をしている。

「わたくしも参ります!」
「…はい?」
「じゃ、3人で行こう!」

 なにがなんだかわけがわからないまま、私は制服のまま、サブウェイマスターズに両腕をつかまれ……連行されたのだった……。





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