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Wat's your name?

【僕は君を愛していたんだね】

「…クダリさん、帰っていいですか」
「ねえ、ノボリ…。ノボリは名前ちゃんが好きなの? 嫌いなの?」
「だっ、大好きに決まってるでしょう!」
「…だって」
「…なんなんですか、この展開」

 なんていうか……この双子には終始意表をつかれっぱなしです。

「…まえまえからうすうす感じてはいましたが…やっぱり、お2人とも変わったかたですね…」
「なにそれー。変な人?」
「いえ、個性が強すぎるということです」
「それってほめてるの?」
「まあ、いちおうは」

 だいたい、きちんとつきあってるわけでもないのに、いきなり結婚って……。

「まずはデートしてきなよ! ゆっくり話して、それから考えたら、いい結果になると思う」
「悪い結果になったら、クダリが責任をとってくださいましね」
「えー、ノボリ、マイナス思考だめ」
「いいですけど…くれぐれも、私服でお願いします」
「いや、さすがのノボリも、休みの日は私服だよ」



 待ち合わせ10分まえにはついたつもりだったけど、さすがはノボリさん。もうきてるし。

「遅くなりました!」
「いっ、いえ…。わたくしも、今きたので…」

 ……はわー、やっぱこうやって見ると、ノボリさん美形ね。しかも身長もあるから、もてないわけがない。でも、とうの本人は自覚なさそうだわ……。

「なに乗ります?」

 デートの定番、ライモンの遊園地にきた私たち。だけど、ノボリさんはあまりきょうみがないのか、よくわからないと返した。

名前さまの乗りたいものにいたしましょう」
「んー、じゃあ、あれ!」

 と、ジェットコースターをさす。

「えっ、ええっ!?」
「苦手ですか?」
「いっ、いえ!」
「じゃ、行きましょう!」

 ジェットコースターと地下鉄は、ちょっと似てると思う。もっとも、地下鉄にはこんなスリルはないけれど。

「あー、楽しかった! 次はあれ!」
「す、少し休ませてくださいまし…」
「ノボリさん、顔色悪い…。やっぱり苦手なんじゃないですか…。なにか飲み物買ってきますから、ちょっと座っててください」

 ベンチにノボリさんをのこし、自販機を探す。

(あ、あったあった)
「ねえ、きみ1人〜? 俺らと遊ばない?」
「あー、あいにくと連れがいるので…」
「それって、女の子?」
「え、あ、いえ…違います」

 どこにでもいるものなのね、こういうろくでもないやつらが。

「あのー、そこどいていただきたいんですが…。連れに飲み物買ってくると言ってあるので…」
「いいじゃん、ちょっと俺らとも遊んでよ」
「…いいかげんにしないと、こうなんだからね」

 さっと手持ちからバクフーンをくりだす。バクフーンはずっと一緒にいる子だから、私をすごく慕ってくれている。当然、私になにかあれば、本気で怒る。今だって、相当こうふんしてるし。

「バクフーン、いいわよ」

 おたけびをあげると、男たちにようしゃなくふんかをあびせた。彼なりにてかげんはしたみたいだけど。





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