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Wat's your name?

【永久に貴方のもの。】

 いざ一所に暮らしてみれば……トウコはまあ、世話がやける。
 料理をやらせればフライパンから火をだし、洗濯をさせれば、洗濯機がこわれる。あげく、掃除をさせれば逆にちらかす始末だ。

「どうしてあなたさまは、言われたとおりにできないのですっ!? もういいです! あとはわたくしがやりますから、あなたさまはやすんでいらっしゃい!」
「…はーい…」

 結局、家事全般はノボリがやることとなった。そんなこともあって、共同生活開始から、1ヶ月が経過したころ。
 自分のミスのせいでトウヤを命の危機にさらしてしまい、ノボリに言う。

「トウヤが死んじゃう! ノボリさんなら、トウヤを助けられるんでしょう!?」
「…ええ、可能でございますが。…あくまでもそれは、あなたさまがわたくしと契約をした場合になりますね」
「…いいよ。あたしはいつも、トウヤたちに助けられてきたんだ。今度は、あたしがトウヤを助ける!」
「…わかりました。その願い、しかと聞き届けましょう」

 いつもはなにをするにも外さなかった(料理をするときも、上からゴム手袋を着用していた)白い手袋を、ノボリははずして見せる。そして、左の親指を、ぶちりとかむ。
 ぽたり、ぽたり。したたる血を、トウコのひたいにぬると。強い光を発する自分の体にとまどいつつ、トウコはただ、なりゆきを見守るしかない。
 光がやんだころには、漆黒よりもさらに黒かった髪は明るい茶髪になり、瞳も……茶色だったものが明るい空色へと変化していた。

「え、これって…」
「悪魔と契約した、証でございますよ、トウコさま。…いえ、マスター。ねがいはすでにかなえましたが、お気をつけてくださいまし。あなたさまは今より、強い魔力も手になさいました。命を狙われるようなこともあります」
「…わかりました」
「トウコさま、今よりわたくしは、あなたさまの忠実なしもべ。ノボリ、と呼んでくださいまし。敬語も、必要ございません」
「え、あ…うん、わかったよ…ノボリ」

 それでよいのです、と微笑むノボリに、トウコはトウヤのもとへと急いだ──。

まさかの続く^p^←



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