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Wat's your name?

【老木は問う】

「トウヤっ!」
「おう、って、トウコ!?」
「助かったんだね!」
「うん、まあ…。で、その頭と目…。それに、そいつ誰だよ」

 と、トウヤは全身を黒に統一した、銀髪の男を見る。シャツも黒、スーツも黒。ネクタイだけは、青だが。

「この人、悪魔なんだって。あたし…契約しちゃった」
「なっ! ばか! 悪魔は、契約した人間の命を喰うんだぞ!」
「…誰がそのようなうわさを流したのかは知りませんが、わたくしはそこいらの野蛮な悪魔とはちがいます。契約、などと申しましても…人間界でいう、結婚のようなものでございますよ」
「結婚ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

 トウヤよりも、トウコのほうがおどろく。

「はい。そのお命をお護りし、ともに生活し、身の回りのお世話をいたします。片時もおそばを離れず、トウコさまだけの言うことをききます」
「それって、執事じゃねえの?」
「すこし、ちがいますね。夜のお相手もしますゆえ」
「よし、そこになおれ! てめえは許さねえ! 俺のだいじな妹に、手えだすな!」
「妹? …ああ、あなたがたは双子にございましたね。ですがトウヤさま、双子は結婚できませんよ?」

 ぎりり、とはぎしりをするトウヤに。

「あ、あたし! その…まだ恋愛とか興味ないし…ノボリさんのことは、ただのお友だちとしか…」
「かまいませんよ。…これからすこしずつ、あなたさまをわたくしのとりこにしてみせましょう」
「いらねえよ!」



「ふん、ふん、ふーん」

 わけのわからない鼻歌を歌いながら、天界を歩く青年。背中には真っ白の羽をはやし、1目で天使とわかる。

「んー、今日はなにしてあそぼっかな。人間をいじめるのは、もうあきた。つぎは、魔女にでもしようかな」

 ふと、廊下のむこうに、見えた人だかり。青年は、そちらにむかってみた。

「…きおったな。クダリよ。おぬしは少し、いたずらがすぎた」
「…え、キミ、誰?」
「ゼウスじゃ! まったく、そんなことも知らんのか! …おほん。とにかく、じゃ。おぬしには罰をあたえる。しばらくのあいだ、人間界で修業してくるのじゃ!」

 雷とともに、クダリと呼ばれた天使は……堕ちて行った──。



「あれ…?」

 学内の一角。白い服の青年がたおれていることに気づき、あわててかけよる。

「白い、羽…?」
「天使、でございますね」
「でも、なんでこんなところにたおれてるのかな…? とにかく、放っておくわけにはいかないし…ノボリ、手伝って」
「むりでございます。わたくしは悪魔。天使になぞ触れたら、やけどしてしまいます」
「あ、そっか…。じゃあ、1人で運ぶね」

 青年に手を伸ばした瞬間のことだ。青年の羽が飛び散り、くるしそうにもがいた。

「う、わああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
「え、え、なにっ!?」
「トウコさまの魔力が強すぎたのかもしれません…。羽がもげた、とでも…表現したらよいでしょうか。とにかく、いたみがはげしいのです…」

※続きはいつか書くかもしれませんが、今のところ予定なし



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