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Wat's your name?

【枯れた地に星が流れた】

「とにかく、そういうのは本人同士の問題ですから、見守るしかないですよ」
「…そう、だけど…」
「それと、私…クダリさんを捨てたりしないですからね!」
「…うん、トウコだいすき。ありがと」

 トウコのやさしさがうれしくて、思わず笑顔になる。まだ心はいたむけどこうやって話を聞いてくれる人がいれば、なんとかなるんじゃないかな。

「それだ! ねえトウコ! きみが名前の友達になってよ! そしたらいろいろ話もできるし、きっと名前のつらさも半減する!」
「あ、そっか」
名前、トウコ好きだって言ってたし!」
「私はいいですけど…」
「じゃ、今から行こう!」

 トウコがぼくをにらむ。

「クダリさん、名前さんが好きなんですか?」
「うん! 妹ができたみたいで、ぼく、すっごいうれしい!」
「…妹?」
「うん! ずっと妹ほしかった!」
「…なら、いいんですけど…」

 ぎゅうっと、抱きしめる。

「ダイジョーブ! ぼく、トウコにしか恋愛感情は持ってないよ! 妬きもち焼いてくれるの、すっごいうれしいけどね!」
「…もう…」



 トウコをつれて、名前のところへ。

「わー、ほんもののトウコちゃんだあ! かわいい!!」
「ぎゃー!!」

 いきなり抱きつかれて、トウコも……ぼくも。びっくりした。名前がトウコを好きだってことは知ってたけど、まさかここまでだなんて……。

名前、コーフンしすぎだよ! トウコこまってる! それに、トウコぼくの彼女!」
「あ、すみません…つい…」

 ぱっと手をはなす。

名前、です」
「トウコです、よろしく」

 手をさしだすトウコに、名前もはにかみながら手をさしだした。

「これで、もうトモダチだね! 名前、うれしそう!」
「そりゃ…トウコちゃんだいすきですし」
「なんだか、お姉ちゃんができたみたい…」
「お姉ちゃんと思ってくれていいのよ!」
「ほんと!? やった!」

 トウコもうれしそう。やっぱり、紹介して正解だったみたい。

「トウコ、1人っこだもんね」
「はい!」
「私も1人っこだから、ちょうどいいね!」
「そうなんですか?」
「敬語とかいらないよ〜」

 そのごもきゃっきゃ言ってる2人に、ぼくまで笑顔になった──。



 ノボリさんのことよりも日常のなにげないこととか、私とトウコのあいだには、そんな会話が多い。

名前、ぼくとトウコからプレゼント」
「え? あけてもいいですか?」
「どうぞ!」

 ていねいに包みをあけると、なかには……。

「ライブキャスター!」
「うん、これでいつでもトウコと連絡がとれるでしょ!」
「ありがとうございます!」
「ぼくとトウコの番号は入れてある。ノボリのは、自分できーてね」

 え、そんなのむりに決まってます……。

「がんばって!」
「…は、ははは…」





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