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Wat's your name?

【思い出すほど想い出す】

名前、猫飼いたいって言ってたよね?」
「え、あ、うん」
「ちょうどひろった子猫のもらい手がないって知り合いがいたんだけど、いる?」
「うん!」

 喜んでもらったのはいいものの、なんで白と黒の猫なんだろう。

「んー、これは、あれだよね。かんぺきにノボリクダリってつけるフラグだよね…」

 ちなみに、私は世にいう"オタク"ってやつだ。いい年して、ポケモンになんてはまってしまった。まあ、出戻り組なんだけどね。

「白はクダリね、黒はノボリ。もういいよね、これで。決まり」

 ノボリには黒い洋服、クダリには白い洋服を着せてやる。もちろん、エサ皿なんかも白と黒にしてある。

「にゃあ」
「ん〜? どうしたの、クダリ」

 クダリのほうが人懐こいのか、すぐにひざのうえにくる。ノボリは少し離れたところで、様子をうかがっているみたい。

「おいで」

 それでも近づいてこようとしないノボリに、苦笑いをした。

「お前たち、名前をもらった人たちにそっくりね」

 と、雑誌に載っているアニメのノボリクダリを見せてやる。

「こっちがノボリ、こっちはクダリ。ね、そっくりでしょ?」
「…にゃあ」
「なによー、クダリ。なんか言いたそうね」

 ノボリは横目でちらって見ただけで、またみづくろいに集中してしまったようだ。

「んもう、ほんと、名前とった人にそっくりね」

 クダリもノボリの隣へ行くと、一所に寝る気みたい。

「おやすみ。お姉ちゃんは、もうすこし起きてるわ」

 残っている仕事と、サイトの更新もしたいし、あと……今日こそシングルトレインでノボリさんに会うんだ!

「うわあ! もう、また負けた!」

 もう何度目かわからないけれど、いっつもノボリさんまでたどりつけないんだよね……。

「やっぱり、ちゃんと厳選とかしないとダメだなぁ…」
「…にゃ」
「…ん? ノボリ、どうしたの? ごはん?」
「…にゃあ」

 ひざのうえにきたかと思うと、そのまま寝てしまった。

「…なんなのかね、この子は…」

 なんて考えながら、その日は眠りにいた。しかし翌朝。

「え、あれ…」

 頭を整理するまでに、どれだけの時間を要しただろうか。目のまえにいるのは、間違いなく、サブウェイマスターのお2人で。

「…どういうことなのよ、これ…」
「ぼく、クダリ。きみにめんどうみてもらえたから、体力が回復したみたい。ありがとう。おかげで、人間の姿に戻れた」
「…は?」

 なにを言ってんだろう、この人は。

「ぼくが白猫で、ノボリが黒猫。昨日、きみがここに連れてきたデショ?」

 つまり、その、あの子猫がサブマスだったってこと?

「体力がなくなると、猫になっちゃうの」
「…はあ」
「ゆっくり休んだから、今はへーき」

 ……頭痛くなってきたぞ……。





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