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Wat's your name?

【お気楽】

 かごからだしてやる。

「もうしない?」
「にゃ!」
「…よし。いいよ」

 ただでさえ仕事で疲れているというのに、クダリのいたずらのあと片づけまでさせられて、もうまぶたもあけていられないわ……。

「あー、もうだめ…。おやすみ…」

 なんだか、頭もボーッとしてきた。電気消してないなーなんて考えながら、私の意識は闇へと落ちて行った……。



「…ま、名前さま! お時間はだいじょうぶでございますか?」
「ノ、ボリさん…?」

 あ、れ? っかしーな、頭ボーッとして、起きられないや……。

「あれ、名前、顔まっかだよ? …あ、熱ある」

 ひたいにふれたクダリさんの手が、冷たくて気持ちいいや。

「へーき…」
「今日はちゃんと寝てなきゃだめだよ!」
「そのとおりにございます! さ、ベッドにお戻りくださいまし!」

 ベッドに戻され、ひたいにぬらしたタオルをおかれた。

「オートミールですが、食べられそうですか?」
「うみゅ〜…」
「起きれる?」

 2人ともやさしいなー……。こんなやさしくされたの、ひさしぶりー……。

名前さま?」
「どうしたの!? どっか痛い!?」
「へ? …あー、ちがうちがう」

 ほおをつたう涙をぬぐうと、ノボリさんが作ってくれたオートミールを口にはこぶ。

「…おいし」
「…よかった」
「しばらくさー、こんなにやさしくされたことないなーって」
「…そうなの?」
「うん。こっちじゃね、都会の人はみんな冷たいから…」

 別にそれを苦痛に感じることも、しばらくなかったな。でもこうやってやさしくされちゃうと、ああ、私って実は弱いんだなーって気づかされる。

「…うん、ありがと、ちょっと寝るわ…」
「おやすみなさいまし」
「おやすみ!」



「寝ちゃった」
「…クダリ、なにかよけいなことは考えないでくださいましね?」
「考えてないし!」

 などと言いながら、クダリはなにかの雑誌をとりだした。

「わ、読めない」
「あたりまえです。こちらとわれわれの世界は、言語もちがうのですよ?」
「…ぼくたち、これからどうなっちゃうのかなー…」
「…それは、言わないでくださいまし」

 ノボリ自身、不安だらけなのだ。

「…ごめん…」
「ですが、こうして名前さまにここにおいていただいて、本当にたすかりました」
「…うん」

 クダリが、にこっと笑う。

「ぼく、名前好き。…ノボリは?」
「…わかりません。嫌い…ではないですが」

 もっとも、嫌いだったらここにおいてもらおうとも思わないだろうが。

名前も、ぼくらが好きみたいだね! ほら、これぼくら!」
「…クダリ、名前さまに変なことをして、追いだされるようなことになりますよ」

 こんなとき、本当に双子は嫌だと思う。嫌がおうにも、おたがいの考えていることが理解できてしまうのだから。





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